TOKYO KASEI GAKUIN UNIVERSITY presents
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天野屋「大豆のちからをチヨダで学ぼう!!」編

関連テーマ
  • 味噌
天野屋
「大豆のちからをチヨダで学ぼう!!」編
千代田区内神田
みそ汁づくりコース

こんにちは!みそ汁づくりコースです。
今回は千代田区にある老舗のお店について紹介をします。みそ汁づくりコースとしておみそ汁の材料を買い、作るところまでを参加者の親子の方と取材しました!!また、管理栄養士のたまごである私たち、栄養学生からの視点も楽しんでいただけたらと思います。

ファーストステップ

おみそを買いにいこう!!

おみそを選ぼう

みそ汁を作るためにみそを買いに神田明神の近くにある天野屋さんにきました。さて、どんなおみそが売られているのでしょうか?参加してくださった親子の方はお店のかたとおしゃべりをして、おみその食べ方などのお話をきき、おみそにさまざまな食べ方があるということに驚いていました。悩んだ結果、田楽みそとおみそ汁をつくる江戸みその2つを購入!どんな味の違いがあるのでしょうか。くわしくはサードステップで紹介します。お楽しみに!

  • 天野屋の店頭

豆知識

  • 江戸みそってなんだろう?

    天野屋さんにある地下6メートルの天然の土室からできた、発酵力の強い糀を元にした吟味譲造のものです。塩分が抑えてあるため、食材の素材の美味しさを引き立たせてくれます。江戸で生まれた江戸時代から続く伝統の味です。

豆知識

  • みそってどんな栄養があるの?

    「みそは医者いらず」と言われるほどみそは体に良く栄養があります。では、どんな効能があるのでしょうか?

    ・便秘改善
    腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富
    ・美肌効果
    抗酸化作用のあるビタミンEやイソフラボンが含まれており、お肌の老化防止に!シミやそばかすの原因であるメラニンの生成を抑制する働きを持つリノール酸が含まれています。

    みそは発酵食品で、原材料である大豆にはない酵母や乳酸菌を含み、体内へ栄養を吸収しやすいと言われています。またみそは低カロリー低脂質でダイエットに向いています。そのほかにも、がんや生活習慣病など多くの疾患のリスクを下げるという研究結果があります。

みその食べ方を教えて!天野屋さん

田楽みそには酢をいれて酢みそ和えにしたり、野菜のみそ炒めにしたり、ジャージャーにいれたり、塩の代わりにおみそをぬるおみそのおにぎりなど、たくさんのお料理への活用法を聞くことができました。お話をきき、わたしは今までおみそはみそ汁にするという発想しかなかったため、これからはみそ汁以外でおみそを使い料理をしたいと考えています。

豆知識

  • お家でも作れるおみそ

    ■材料
    ・糀 1升(1.38kg) ※天野屋さんでも天然の室で作った糀が買えます
    ・大豆 1升(1.38kg)
    ・塩600g
    ・大豆の煮汁

    ■おすすめの時期
    つくるのは気温の低い秋や冬がおすすめです。

    ■作り方
    1、大豆をよく洗い1晩水に漬けます。※倍にふくれるため大きい容器に入れる
    2、糀はよくもみほぐして分量の塩とあらかじめ混ぜ合わせておく(塩切り糀)
    3、大豆が親指と小指で軽くつまんでつぶれるほどまで煮る

    4、煮あがったら、人肌に大豆をさまし塩切り糀と種水と混ぜ合わせる。市販のみその固さより少し軟らかめにする
    5、容器に隙間のないように4を入れる。表面を平らにして塩をひいておく
    6、紙をひき中ぶたをして重しをのせ、埃がはいらないようにする
    7、気温が上がらないところにおき、1年寝かせるとできます。
    ※涼しくなるまでふたを開けない

天野屋さんはいつからできたの?

おみそを買いに訪れた天野屋さんは歴史がある老舗のお店でした。ご先祖様は京都から来たそうです。江戸の末期に京都で道場荒しにあい、かたき討ちをするために江戸(いまの東京都)にきました。そして、参勤交代で通るであろう場所として、今のお店があるところに住み着いたそうです。

その後、敷地内の奥に室があることを知り温度も湿度も良いことから糀屋さんになりました。その糀を利用して、おみそを作り、みそ漬けやみそ田楽をつくったそうです。だから、今回購入した江戸みそは “歴史のあるおみそ”ということになります。また、天野屋さんではおみその作る量はきまっているため、お店での取り扱いのみです。つまり、天野屋さんの手造りみそを味わえるのはここだけです。

  • 庭のたたずまい

ひと休みできる憩いの場

天野屋さんには喫茶室もあり甘酒や田楽など様々なものを食べることができます。そこで、甘酒をいただきました。自然な甘みとは思えないぐらい甘く、参加者の親子の方も私たちも驚き、糀のすごさを実感できました。雰囲気も落ち着いているため親子で入りやすい雰囲気となっています。立派なお庭があり、大きなみずがめあり、参加してくださった年少さんもお庭とみずがめに興味津々で自然と触れ合うことができました。

天野屋さんにはおみそを作る糀でできた甘酒もあるよ!

天野屋さんではコメと糀菌のみでアルコールは含まれていない甘酒が売られています。とっても甘くて飲みやすく、お子様でも飲みやすいものとなっています。甘酒は江戸時代にも飲まれていて甘酒売りが街に出て売っていたといわれています。夏バテ予防のために飲まれていたとされています。天野屋さんで昔から愛されていた甘酒を飲むのはいかがでしょうか。
  • 今回購入したみそがどんな味がするのか楽しみです。
取材先
天野屋
住所 〒101-0021 東京都千代田区外神田2-18-15
TEL 03-3252-7911
HP http://www.amanoya.jp/

※おすすめの一品紹介
甘酒(温) 400円/杯

取材・記事・撮影・調理

東京家政学院大学 健康栄養学科  髙橋 由佳竜神 彩花
東京家政学院大学 人間栄養学科  遠藤 汐音春原 幸香